公益財団法人川喜多記念映画文化財団

千代田区一番町18番地 川喜多メモリアルビル

川喜多賞

第8回川喜多賞
笠智衆氏 俳優


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●選考理由
 笠智衆氏は映画俳優生活60年を越え、85歳の今日、なお現役として活躍しておられますが、その朴訥な生真面目さは小津安二郎監督の夙に認めるところとなり、同監督の第2作「若人の夢」から最後の作品「秋刀魚の味」に至る作品中、ただ一本の例外を除き、すべてに出演、数を重ねるにつれ主役として、小津作品の国際的評価の高まりとともに、氏の演じる日本的な父親像は世界の人々の心に深い感銘を与えてきました。
 そのほかにも黒澤明、木下恵介、山田洋次などの諸監督の作品を通じて国際的にも汎く知られ、その存在感がきわめて日本的であるところに深い意義を認めるものであります。

      

贈賞式の模様(1990年3月22日)


川喜多かしこ前理事長(左)より賞状を受け取られる笠氏


倍賞千恵子さんより花束の贈呈

高峰三枝子さんもお祝いに駆け付けられました




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