公益財団法人川喜多記念映画文化財団

千代田区一番町18番地 川喜多メモリアルビル

川喜多賞

第22回川喜多賞
トニー・レインズ氏 映画評論家


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●選考理由
 1980年に初来日以来、毎年のように日本を訪れ、数多くの日本映画を見続け、エジンバラ映画祭及びロンドン映画祭での「大島渚レトロスペクティヴ」や「日本映画の25年」の推進役を皮切りに、数々の国際映画祭のプログラマーやアドバイザーとして、日本映画を強力に推薦、その国際進出に貢献されました。とくに、日本のインデペンデント映画の新しい流れを迅速に評価し、懇切で平明な評論によって、北野武、三池崇史などを広く世界に紹介した功績は万人が認めるところです。
  ヴァンクーヴァー、ロッテルダム、ロンドンなどの国際映画祭のプログラミング、英国の映画専門誌《サイト・アンド・サウンド》での評論活動などを通じて、今後とも日本映画の発展に尽力してくださることを期待して、ここに「川喜多賞」をお贈りしたいと思います。

●トニー・レインズ氏の経歴 (Tony Rayns)
 映画評論家。英国ロンドン生まれ。英国の映画専門誌《サイト・アンド・サウンド》を中心に、評論活動を続けている。
  1980年に初来日、以後、エジンバラ国際映画祭「大島渚レトロスペクティヴ」「日本映画の25年」の推進役を皮切りに、国際映画祭で活動を始め、北野武、三池崇史らをはじめとする日本インデペンデント映画を強力に推薦、その国際進出に大いに貢献した。その活動範囲は日本だけにとどまらず、香港、中国、韓国など東アジア全般にわたり、製作現場からの信用も厚く、今やアジア映画の知識にかけては第一人者という声価が定まりつつある。
  ヴァンクーヴァー、ロッテルダム、ロンドン国際映画祭のプログラミングに参画、1993年にはカンヌ国際映画祭カメラドール賞(新人監督賞)審査員もつとめた。

      

贈賞式の模様(2004年7月27日)


賞状をお受け取りになるトニー・レインズ氏


宝塔の授与


河原畑寧氏による、乾杯の挨拶


レインズ氏のスピーチ





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