公益財団法人川喜多記念映画文化財団

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川喜多賞

第31回川喜多賞
仲代達矢氏 俳優


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仲代達矢氏
受賞の喜びを語る仲代氏

 

7月26日、東京会館で「第31回川喜多賞」の贈賞式を行い、仲代達矢氏に賞状、宝塔などを贈呈させていただきました。仲代氏には大変喜んでいただき、「川喜多さんには、イタリア映画に出演したとき、ギャラの値上げを交渉してもらった」などとウイットに富んだ受賞者挨拶で、会場をもりあげて下さいました。「春との旅」「日本の悲劇」と続けて仲代氏と仕事をなさった小林政広監督も「仲代さんは、なにかというと人生のフィナーレが近づいたと仰るが、演じているあいだは死なないですから、みんなで仲代さんをこき使いましょう」と楽しい祝辞を贈って下さいました。仲代氏はそれに答えて、「80を超えたのでそろそろかなと思っていたが、この賞をもらっちゃったので、もう少し頑張ります」と力強くおっしゃっておられました。映画界のそうそうたる方々に大勢集まっていただきとても楽しい会となりました。



●贈賞理由

  『切腹』『影武者』『乱』などに主演、力強く格調高い演技で、日本映画の世界進出に多大の貢献を果たした。小林正樹、黒澤明、成瀬巳喜男、山本薩夫、市川崑、岡本喜八、五社英雄ら、日本映画黄金時代を築いた監督たちの作品を支えた功績、演劇の第一線での継続する活躍に加え、自ら主宰する無名塾による新人俳優育成、映画『春との旅』『日本の悲劇』など近年の俳優としての新領域への取り組みなど、その旺盛でたゆまぬ情熱を讃えます。

贈賞式の模様(2013年7月26日) 東京會舘にて

川喜多賞と仲代達矢氏 川喜多賞と仲代達矢氏
賞状を受ける仲代氏 小林政弘監督による祝辞
 
 
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