公益財団法人川喜多記念映画文化財団

千代田区一番町18番地 川喜多メモリアルビル

所蔵資料

資料探訪
『映画宣材』


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 映画界の状況は大きく変わりつつあります。DCP(デジタル・シネマ・パッケージ)と言われるようなデジタル上映が主流になり、フィルムでの上映が無くなる日が来るなど思ってもおりませんでした。完全に無くなることはないと信じておりますが。
 フィルム上映でさえそうなのですから、宣材においては、大きな比重を占めていた紙焼きされたスチル写真がなくなり、データでのやり取りになっていても、不思議はありません。
 紙焼きされたスチル写真は、眺めているだけで映画のシーンを思い出させる、心躍らせるものでしたので、少し残念です。
 前置きが長くなりましたが、本財団が所蔵している映画宣材と言われるものの中から代表的なものを紹介いたします。

1、スチル写真


 マスコミに配布して紹介記事に載せてもらうためのものと、劇場などに張り出したものがあります。サイズは主に四つ切、8×10、キャビネになります 戦前の物には手札サイズの物も多くあります。本財団で保存しているスチルは39,000タイトルほどあります。枚数に関しては作品によって1枚しかない作品から100枚以上ある作品までバラバラで、正確な数を把握できておりません。これらは、多くの方から寄贈を受けたものです。

 例えば、高峰秀子氏、筈見恒夫氏、野口久光氏、上山草人氏など、他にも数えきれないほどの団体、個人からご寄贈されたものを保存しています。 (次のページへ)

高峰秀子さんから寄贈されたアルバムの一部 上山草人さんから寄贈された資料の一部

 

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