公益財団法人川喜多記念映画文化財団

千代田区一番町18番地 川喜多メモリアルビル

川喜多賞

第18回川喜多賞
高野悦子氏 岩波ホール総支配人


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●選考理由
 高野悦子氏は、パリ高等映画学院・監督科に学ばれて帰国、岩波ホールの企画・運営に携われ、現在の幅広い活動の第一歩を踏み出されました。
 1974年、川喜多かしこ氏と“エキプ・ド・シネマ”を主宰、サタジット・レイ監督の「大地のうた」3部作上映によって、内外の埋もれた名作映画の上映に取り組まれます。
 1985年に始まった東京国際映画祭では、国際女性映画週間のジェネラル・プロデューサーとして、内外の女性映画人の秀作を紹介、映画による国際交流の輪を広げられます。
 1997年には国立フィルムセンターの初代名誉館長に請われて、フィルム・ライブラリーの振興にも直接かかわられています。
 これらのお仕事は、国際的視野にたって映画芸術の擁護と発展を理念とした川喜多かしこ本財団前理事長の志を、前向きに継承された業績と思います。
 高野悦子氏の以上のお仕事だけを振り返っても、川喜多賞を贈賞するのにふさわしい業績であると選考委員会は考えました。

      

贈賞式の模様(2000年7月27日)


賞状をお受け取りになる高野悦子氏


お祝いに駆けつけた方々に囲まれる高野氏(中央)




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