公益財団法人川喜多記念映画文化財団

千代田区一番町18番地 川喜多メモリアルビル

川喜多賞

第20回川喜多賞
西岡善信氏 美術監督


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●選考理由
 1952年から大映京都撮影所で美術監督として、戦後日本映画の黄金期を支えて働き、1972年大映倒産後はフリーとな って映像京都を創立、市川崑監督『股旅』『どら平太』、勅使河原宏監督『利休』、篠田正浩監督『梟の城』、大島渚監督『御法度』など、悪条件下に時代劇の伝統を守り、新しい表現の地平を切り開く工夫を重ねながら、日本映画の第一線で幅広い活躍を続けている。美術監督として手がけた作品145本、製作に参加した作品23本に及ぶ。

●西岡善信(にしおかよしのぶ)氏の略歴
 1922年奈良県に生まれる。1948年大映京都撮影所美術部に入社。1952年『天保水滸伝』で美術監督としてデビュー。50年代から70年代にかけて衣笠貞之助、伊藤大輔、森一生、川島雄三、増村保造、市川崑など、名だたる監督作品の美術を手がけ、大映黄金期を支えるスタッフとして活躍した。
 1972年フリーとなり、映像京都株式会社を設立、ATG作品などを含め、映画会社の枠にとらわれず数々の作品で腕を奮った。また、時代劇の灯を消さないため、後進の指導にも熱心に当ったている。

 【作品歴】 『炎上』 『雁の寺』 『雪之丞変化』 『刺青』 『花岡青洲の妻』 『股旅』 『鬼龍院花子の生涯』 『吉原炎上』 『鑓の権三』 『利休』 『忠臣蔵外伝四谷怪談』 『どら平太』 『梟の城』 『御法度』など

      

2002年7月26日
第20回川喜多賞贈賞式が川喜多記念映画文化財団に於いて執り行われました。



西岡善信氏(左)と賞状を読み上げる岡田正代・川喜多記念映画文化財団理事長


受賞の挨拶をされる西岡氏


お祝いに駆けつけた崔洋一監督、小山明子さん、篠田正浩監督と西岡氏



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